2025-06-27 |
中国/政策/その他 |
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国務院常務会議、科技強国建設加速を指示
中国の李強首相は27日、国務院常務会議を開き、全国科技大会の精神を踏まえた科技強国建設の進捗状況について報告を受けた。会議では、重点分野での技術開発を加速し、イノベーションと産業の融合を深める方針を打ち出した。行政手続きの効率化や農村インフラの整備も進める。
会議では、科学技術改革をめぐり「短所を補い、長所を伸ばす」戦略のもとで、基盤技術の早期ブレークスルーや優位分野での競争力強化を図るとした。企業のイノベーション主体としての役割を重視し、成果の事業化を促す体制整備も推進する。超大規模市場の強みを生かし、技術と産業の連携を一層深める。
行政サービスに関しては、高効率化改革の常態化を進め、部門横断の手続き簡素化を拡大する。銀行や医療、通信などの分野で公共サービスの一括処理を可能にするほか、全国一体型の行政サービスプラットフォーム機能を向上させる。データ連携の強化や「一網通弁(ワンストップ手続き)」の拡充も打ち出した。
農村部のインフラ整備では、「農村公路条例(草案)」を可決。技術基準を満たさない道路の改修を急ぐ。建設や保守、運営の責任を明確にし、資金投入を強化。道路沿線の環境整備も進め、インフラの長寿命化を図る。農村振興の基盤としての位置づけを強調した。
このほか、会議では関連する施策についてもあわせて協議した。