2025-06-27 |
中国/マーケット/証券 |
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本土大引け:続落、中盤以降に下げ幅拡大 銀行株・保険株が全面安
27日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。終値は前日比0.70%安の3424.23ポイントだった。深セン成分指数は0.34%高の10378.55ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆5411億1700万元だった。
上海総合指数は、序盤はプラス圏で推移したが、中盤にマイナス圏に沈むと、徐々に下げ幅を拡大した。米中が貿易協定に署名したことが好感されたほか、中東情勢への警戒感も和らいだものの、最近の上昇を受けて利益確定の売りが広がり、相場の重しとなった。また、国家統計局が発表した2025年5月の工業企業(年間売上高2000万元以上の企業)の税引き前利益が前年同月比9.1%減となり、市場予想から大きく下振れたことも嫌気された。セクター別では、銀行と保険が全面安となったほか、採掘や観光・ホテルも売られた。半面、非鉄金属や電子部品、通信サービスなどが買われた。
A株市場では、招商銀行(
600036)や中国銀行(
601988)、中国農業銀行(
601288)が3%超下げたほか、完美世界(
002624)や巨人網絡集団(
002558)も売られた。半面、紫金鉱業集団(
601899)が4%超上昇。中国アルミ(
601600)や立訊精密工業(
002475)、晶澳太陽能科技(
002459)も高かった。
上海B株指数は0.22%安の258.22ポイント、深センB株指数は0.40%高の1201.75ポイント。