モルガン・スタンレーは最新リポートで、中国政府系不動産デベロッパーの中国海外発展(
00688)について、今後30日間で株価が上昇する確率が約60−70%との予測を明らかにした。投資判断は「イコールウエート」とした。『AAストックス』が27日伝えた。
モルスタは、株価を押し上げる要因として、中国海外発展が広東省仏山市南海区の「映月湖環宇城」プロジェクトを分離・上場する計画を挙げた。中国海外発展は26日、インフラ不動産投資信託(REIT)を深セン証券取引所で新規公開することで13億5500万元を調達し、同プロジェクトの全権益を取得する計画を明らかにした。現在、監督当局による計画承認を待っている。上場後、中国海外は同REITの持ち分20%を保有する予定。
モルスタは、中国海外発展は長く運用してきた投資物件をマネタイズすることでコア利益と配当を拡大できるとの見方を示し、2024年下半期の増加率を2−3%と予想。同時に、資産回転率が高まり、レバレッジ比率を低い水準に抑える効果が期待できるとした。
中国海外発展の株価は日本時間午後3時45分現在、前日比1.72%安の13.68HKドルで推移している。