ゴールドマン・サックスは最新リポートで、中国の通信設備大手、中興通訊(
00763)の目標株価をこれまでの33HKドルから29.3HKドルに引き下げた。投資判断は「中立」を維持した。中興通訊の25年4−6月期の売上高が前年同期比12%増の356億元になると予想。人工知能(AI)インフラ、AI機器、AIソフトウエアに対する企業・個人顧客からの需要の拡大が寄与し、企業向け事業と消費者向け電子製品事業が引き続き主な成長エンジンになるとの見方を示した。また、4−6月期の粗利益率は1−3月期の34.3%から37.8%に上昇し、純利益は前四半期比12%増の27億元になると見込んでいる。『AAストックス』が5日伝えた。
ゴールドマンは、中興通訊がAIイノベーションを通じた事業拡大に期待感を示した。一方、非通信キャリア向けの売上比率が高まることで粗利益率が低下する可能性を考慮し、2025−27年の利益予想をそれぞれ4%、4%、2%引き下げた。また、通信キャリアの設備投資の減速を反映し、売上高予想を約1%下方修正した。
中興通訊の株価は日本時間午後3時40分現在、前日比5.61%高の23.55HKドルで推移している。