4日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前日比0.42%高の3376.20ポイントだった。深セン成分指数は0.87%高の10144.58ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆1530億4800万元だった。
上海総合指数は小高く寄り付いた後、前引けにかけて上げ幅を拡大した。米中貿易交渉の行き詰まりが解消に向かうとの期待に加え、中国当局の産業支援策も好感する買いが相場を支えた。中国の工業情報化部など5部局は先ごろ、2025年の「新エネルギー車下郷活動」を展開すると通知した。農村地域の低炭素交通体系の構築と消費拡大を目指すとしている。もっとも、米中交渉の先行き不透明感も依然として根強く、後場は上値が重く、狭いレンジでもみ合った。
セクター別では、宝飾品、美容・ケア、包装材、バッテリー、レアメタルなどが高い。半面、航空・空港運営、物流、航空機製造・宇宙関連などが売られた。
A株市場では、大手リチウム電池材料メーカーの寧波杉杉(
600884)、テック株の富士康工業互聯網(
601138)、浙江水晶光電科技(
002273)、京東方科技集団(
000725)、小売チェーン運営の永輝超市(
601933)などが大幅高。保険株の新華人寿保険(
601336)、中国太平洋保険(
601601)が買われたほか、ゲーム関連の完美世界(
002624)が大幅に続伸した。半面、バスメーカーの鄭州宇通客車(
600066)、航空会社の中国東方航空(
600115)、春秋航空(
601021)、環境関連の北京東方園林環境(
002310)などが下げた。
上海B株指数は1.34%高の259.08ポイント、深センB株指数は0.2%高の1188.87ポイントだった。