休場明け3日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前営業日比0.43%高の3361.98ポイントだった。深セン成分指数は0.16%高の10057.17ポイントと反発した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆1414億1000万元だった。
上海総合指数は小動きで始まり、前場に上げ幅を拡大。中国と米国が進める貿易協議の行き詰まりが解消に向かうとの期待が広がったもよう。レビット米大統領報道官が2日、トランプ米大統領と中国の習近平国家主席が週内にも協議する可能性が高いと明らかにした。また、米財政の悪化懸念を背景に安全資産としての金の需要が高まるとの見方から関連銘柄が買われた。ただ、米関税政策を巡る不透明感が根強いなか、後場は指数が伸び悩んだ。セクター別では、宝飾品と貴金属がほぼ全面高のほか、美容・ケア、医薬品、ゲームも買われた。半面、鉄鋼、自動車、石炭が売られた。
A株市場では中堅銀行の興業銀行(
601166)、上海銀行(
601229)、中信銀行(
601998)、中国民生銀行(
600016)の上昇が目立った。ゲーム株の巨人網絡集団(
002558)、完美世界(
002624)が高い。音声認識技術の科大訊飛(
002230)、宅配大手の順豊控股(
002352)も買われた。半面、5月の販売台数を発表した自動車大手の上海汽車集団(
600104)が大幅に下げた。家電株の美的集団(
000333)と珠海格力電器(
000651)は反落。半導体メーカーの三安光電(
600703)、鉄鋼大手の宝山鋼鉄(
600019)も下落した。
上海B株指数は0.45%安の255.66ポイントと続落。深センB株指数は0.33%高の1186.54ポイントと反発した。