2025-06-03 |
米国/マーケット/証券 |
|
NY市況(2日):ダウ35米ドル高と小幅に3日続伸、米中首脳協議期待が支え
2日のNY株式相場は上昇。トランプ米大統領が先週金曜日、中国が貿易協定に違反していると発言したことや、鉄鋼・アルミ製品の関税を2倍に引き上げる考えを表明したことで中国やEUが反発し、貿易摩擦懸念が強まった。一方、ホワイトハウス報道官がトランプ米大統領と中国の習近平国家主席が今週中にも協議する可能性が高いと述べたことで米中貿易交渉の進展期待が高まった。
ダウ平均は朝方に416米ドル安まで下落したが、終盤は買いが優勢となり、35.41米ドル高(+0.08%)と小幅ながら3営業日続伸して終了。5月月間で6.15%高と2023年11月以来の大幅高を記録したS&P500も0.85%安まで下落後、0.41%高と反発して終了。5月に9.56%高と急伸したナスダック総合は0.67%高で終了した。
S&P500の11セクターは資本財(-0.24%)を除く10セクターが上昇。エネルギーが1.15%高となったほか、ITが0.89%高、コミュニケーションが0.61%高となり相場をけん引した。ダウ平均採用銘柄はボーイングが2.00%上昇し、IBM、エヌビディア、ナイキ、シスコ・システムズ、ウォルマートも1%超上昇した一方、セールスフォース、3M、プロクター・アンド・ギャンブルが1%超下落した。
センチメントは改善。投資家の不安心理を示すVIX指数は先週末の18.57ポイントから18.36ポイントへと3営業日連続で低下した。