2025-06-02 |
香港/マーケット/証券 |
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香港大引け:続落、米中貿易交渉の先行き懸念 不動産株に売り
週明け2日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前営業日比0.57%安の23157.97ポイントだった。中国企業指数は0.86%安の8359.26ポイント。メインボードの売買代金は概算で1452億4000万HKドル。
ハンセン指数は1%超安で寄り付き、序盤に心理的節目の23000ポイントをいったん割り込んだ。トランプ米大統領が5月30日、中国が米国との「合意を完全に破っている」と自身のSNSに投稿し、米中貿易交渉が難航するとの見方から幅広いセクターで売りが優勢となった。ただ、ハンセン指数は50日移動平均線(大引け時点で22736.94ポイント)付近で下げ渋ると、中盤以降は下げ幅を縮小。結局この日の高値圏で終えた。セクター別では医療・ヘルスケアや不動産・建設、エネルギーが安い。一方、素材が堅調だった。
ハンセン指数構成銘柄では、不動産開発の龍湖集団(
00960)、華潤置地(
01109)、中国海外発展(
00688)がそろって下落。医薬品株の石薬集団(
01093)、電力株の華潤電力控股(
00836)も安い。教育サービスの新東方教育科技(
09901)、石炭大手の中国神華能源(
01088)、白物家電の海爾智家(
06690)は続落した。一方、カジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)と銀河娯楽(
00027)が買われた。宝飾品販売の周大福珠宝(
01929)、金鉱大手の紫金鉱業集団(
02899)は反発した。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.70%安の5134.11ポイントと続落。半導体ファウンドリーの華虹半導体(
01347)、動画配信のビリビリ(
09626)が下げた半面、スマートフォン大手の小米集団(
01810)、半導体製造装置のASMPT(
00522)が上昇した。