週明け2日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。前場終値は前営業日比2.20%安の22778.45ポイントだった。中国企業指数は2.55%安の8217.06ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で883億9000万HKドル。
ハンセン指数は1%超安で寄り付いた。序盤に下げ幅を広げて心理的節目の23000ポイントを割り込み、その後は50日移動平均線(前引け時点で22729.35ポイント)付近で推移した。米国と中国の貿易交渉が難航するとの見方から、幅広いセクターで売りが優勢となった。トランプ米大統領は5月30日、中国が米国との「合意を完全に破っている」と自身のSNSに投稿した。なお、きょうは中国本土の株式市場が端午節で休場となり、相互取引制度を通じた本土投資家による香港株の売買が停止されている。
個別では、不動産開発の龍湖集団(
00960)、華潤置地(
01109)、中国海外発展(
00688)、製薬の石薬集団(
01093)の下げがきつい。5月の業務統計を発表した新エネルギー車メーカーの理想汽車(
02015)とBYD(
01211)がそろって下落。太陽光パネル用ガラスの信義光能(
00968)、教育サービスの新東方教育科技(
09901)は大幅に続落した。一方、宝飾品販売の周大福珠宝(
01929)が反発。カジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)と銀河娯楽(
00027)も買われた。