29日の香港市場で、中国のネット損保最大手、衆安在線財産保険(
06060)が大幅高。株価は日本時間午後3時23分現在、前日比32.81%高の21.25HKドルで推移している。
同日付『信報』によると、国金証券は25日に発表したリポートで、香港立法会がステーブルコイン条例草案を可決したことについて、ステーブルコイン発行者となるための香港金融管理局への申請が年内にも始まるとの見方を示した。ステーブルコインは法定通貨などに価値が連動するよう設計した仮想通貨で、決済手段として機能するためには裏付けとなる準備資産(現金や国債)を預かる準備銀行が必要。国金証券は、衆安在線財産保険が43.43%出資する衆安銀行(ZAバンク)が香港で初めてステーブルコインの準備銀行サービスを手掛けているほか、金融当局が進めるサンドボックス(実証化試験)プロジェクトに参加した米サークル・インターネット・フィナンシャルと提携しており、恩恵が期待できるとした。衆安在線財産保険に対する投資判断は「買い」に維持している。