2025-05-29 |
米国/マーケット/証券 |
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NY市況(28日):ダウ244米ドル安と反落、時間外ではエヌビディアが大幅高
28日のNY株式相場は反落。引け後のエヌビディアの決算発表を控えて様子見姿勢が強まる中、午後に公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、トランプ関税による不確実性の高まりを理由に目先の利下げに慎重な姿勢が示されたことや、米30年債利回りが一時5.0%超まで上昇したことも重しとなった。
トランプ米大統領がEUへの関税発動を7月9日まで延期したことを好感し前日に740米ドル高となったダウ平均は朝方に105米ドル高まで上昇したが、取引終盤に301米ドル安まで下落し、244.95米ドル安(-0.58%)で終了。S&P500とナスダック総合も朝高後、それぞれ0.56%安、0.51%安で終了。主要3指数がそろって反落した。
業種別では公益の1.44%安を筆頭にS&P500の全11セクターが下落。素材、エネルギーも1%超下落した。ダウ平均採用銘柄はユナイテッドヘルスが1%超上昇し、ボーイング、ビザ、アップルも小幅に上昇した一方、メルク、ナイキ、シェブロン。シャーウィン・ウィリアムズ、ゴールドマン・サックスが1%超下落した。センチメントはやや悪化。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日の18.96ポイントから19.31ポイントに上昇した。
引け後に決算を発表したエヌビディアは時間外で約4%上昇。予想を上回る決算やデータセンター事業が前年同期比73%の大幅増収となったことが好感された。