28日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。終値は前日比0.53%安の23258.31ポイントだった。中国企業指数は0.31%安の8443.87ポイント。メインボードの売買代金は概算で1808億1000万HKドル。
ハンセン指数は前日の米株高の流れを引き継ぎ、続伸して始まった。しかし買い一巡後に下げに転じ、前引けにかけて下落幅を広げた。後場に入ると20日移動平均線(大引け時点で23131.86ポイント)付近で下げ渋った。ハイテク株を中心に足元で買われていた銘柄が下落し、相場の重荷だった。中国本土市場の主要株価指数が軟調な値動きだったことも、地合いを悪化させたもよう。セクター別では一般消費財と情報技術が売られた半面、必需消費財とエネルギーが買われた。
ハンセン指数構成銘柄では、前日高かった製薬の翰森製薬(
03692)が大幅に下落。自動車メーカーのBYD(
01211)と理想汽車(
02015)、吉利汽車(
00175)、半導体受託製造のSMIC(
00981)も安い。大型ネット株のアリババ集団(
09988)とテンセント(
00700)、JDドットコム(
09618)、パソコン大手のレノボグループ(
00992)は反落した。半面、前日大引け後に2025年1−3月期決算を発表した快手科技(
01024)が6%近く上昇。飲料大手の農夫山泉(
09633)とバドワイザーAPAC(
01876)、ゲーム大手のネットイース(
09999)は続伸した。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.15%安の5174.64ポイントと反落。25年1−3月期決算をこの日発表する予定のキングソフト(
03888)が大きく売られた。自動運転技術の地平線機器人(
09660)も大幅安。一方、快手科技とネットイースが上昇率上位だった。