野村インターナショナルはアジア太平洋地域に関する最新のストラテジーリポートで、今年夏には複数のリスクイベントが控えており、市場の変動が大きくなるとの見方を示した。なかでも米国による相互関税の一時停止措置の終了(中国が8月12日、ほかの貿易相手国が7月9日)に注目が集まっているとした。『AAストックス』が28日伝えた。
野村は、アジア(日本を除く)株式市場の公正価値から見た上昇余地は限定的とし、銘柄選別を重視すべきと指摘。米中間で何らかの重要な協議が成立すれば、中国株式市場にかかる地政学的リスクプレミアムを低減させる可能性があり、資産配分戦略に大きな影響を及ぼすとの見方を示した。また、米欧間の貿易関係も市場の注目点となりうるとした。
中国株については「戦略的にオーバーウエート」との投資判断を維持し、アジア地域(日本を除く)の投資ポートフォリオにおける中国株の構成比率を34.3%とすることを推奨。推奨銘柄として以下の中国資本企業を挙げ、ポートフォリオに占めるウエートを提示した。
※銘柄名、ポートフォリオに占めるウエート
■アリババ集団(
09988)、7%
■テンセント(
00700)、6.5%
■招商銀行(
03968)、2.5%
■BYD(
01211)、2.3%
■中国平安保険(
02318)、2%
■ネットイース(
09999)、1.5%
■JDドットコム(
09618)、1.5%
■安踏体育用品(
02020)、1.5%
■美的集団(
00300/
000333)、1.5%
■広東生益科技(
600183)、1%
■浙江双環伝動機械(
002472)、1%
■ヤム・チャイナ(
09987)、1%
■貝殻控股(
02423)、1%
■CATL(
03750/300750)、1%
■立訊精密工業(
002475)、1%
■深セン邁瑞生物医療電子(300760)、1%
■舜宇光学科技(
02382)、1%