2025-05-28 |
米国/マーケット/証券 |
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NY市況(27日):ダウ740米ドル高と5日ぶり反発、対EU関税延期を好感
27日のNY株式相場は大幅反発。貿易交渉の進展期待や5月消費者信頼感指数が予想を上回る強い結果となったことでセンチメントが改善した。トランプ米大統領は先週金曜日にEUに対して50%の関税を6月1日から課すとしたが、フォンデアライエン欧州委員長の要請を受けて日曜日に関税発動を7月9日まで延期すると発表したほか、米国家経済会議(NEC)のハセット委員長がCNBCの番組で、関税に関するいくつかのディールが今週中にあるだろうと発言した。
朝方に発表された5月消費者信頼感指数は98.0となり、前月分の85.7や市場予想の87.0を大きく上回る強い結果となった。ダウ平均は上昇してスタートすると、終盤に上昇幅を拡大し、740.58米ドル高(+1.78%)で終了。S&P500も2.05%高とほぼ一日の高値で終了し、ともに5営業日ぶりに反発した。ハイテク株主体のナスダック総合もテスラや半導体株の上昇を追い風に2.47%高と大幅反発した。
S&P500採用の503銘柄は469銘柄が上昇、33銘柄が下落とほぼ全面高となった。業種別では一般消費財の3.04%高を筆頭にS&P500の全11セクターが上昇。IT、コミュニケーションも2%超上昇し、資本財、金融、素材、不動産が1.6%超上昇した。上昇率トップの一般消費財では、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)の政治から本業に軸足を移すとの発言を好感したテスラが6.94%高となった。
ITでは水曜日引け後に決算を発表するエヌビディアが3.21%高となったほか、アドバンスト・マイクロ・デバイセズも3.85%高となり、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は3.38%高と8営業日ぶりに大幅反発した。