27日の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。終値は前日比0.43%高の23381.99ポイントだった。中国企業指数は0.38%高の8469.97ポイント。メインボードの売買代金は概算で2032億6000万HKドル。
ハンセン指数は安く寄り付いた後、前場は前日終値を挟んだ一進一退の展開だったが、後場はおおむねプラス圏で推移した。26日の米休場で市場全体を動かす材料が乏しいなか、トランプ米政権と貿易相手国の関税交渉を巡る先行き不透明感が引き続き重しとなったが、香港市場への本土マネーの流入が好感されたもよう。『香港経済日報』によると、足元で本土から相互取引を通じて香港市場に投資する「南向き資金」の流入が鈍化しているものの、この日は100億HKドル以上の買い越しとなった。100億HKドルを超える規模の買い越しは5月に入ってから2度目。
ハンセン指数構成銘柄では、製薬の石薬集団(
01093)、中国生物製薬(
01177)、翰森製薬(
03692)、不動産管理サービスの華潤万象生活(
01209)、教育関連の新東方教育科技(
09901)、取引所運営の香港証券取引所(
00388)などが高い。前日大引け後に決算を発表した大型ネット株の美団(
03690)は安く始まったものの、2%超高で引けた。半面、自動車販売の中升集団(
00881)、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)、BYD(
01211)が続落。産金大手の紫金鉱業集団(
02899)、家電メーカーの海爾智家(
06690)、アルミメーカーの中国宏橋(
01378)なども売られた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.48%高の5182.60ポイントと4営業日ぶりに反発。地平線機器人(
09660)が11%超高と急伸したほか、阿里健康(
00241)、同程旅行(
00780)が上昇率上位。半面、海爾智家、蔚来集団(
09866)、華虹半導体(
01347)、ASMPT(
00522)が下落率上位だった。