モルガン・スタンレーは最新リポートで、新エネルギー車大手のBYD(
01211)による販売価格の値引きは、市場環境の厳しさを反映しているとの見方を示した。同社が抱える在庫は3カ月分を超える可能性があるとみている。同社が先日発表した大衆市場向けモデルの値引き額は1万2000−4万元(国家補助金を除く)に上り、同社および販売代理店が負担すると指摘。値引きの一部は4月から実施されているとした。『AAストックス』が26日伝えた。
モルスタは、市場が注目する点として、BYD大衆車モデルの販売持ち直しや値引きが1台あたりの利益に与える影響、海外販売の持続可能性、競合他社の反応を挙げた。また、価格競争の激化が中国本土の投資家心理を悲観的にさせる可能性があるとした。BYDの目標株価は438HKドル、投資判断は「オーバーウエート」を維持した。
BYDの株価は日本時間午後4時31分現在、前営業日比8.81%安の424.20HKドルで推移している。