2025-05-23 |
米国/マーケット/証券 |
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NY市況(22日):ダウ1.35ド米ル安とほぼ横ばい、ナスダック総合は3日ぶり反発(07:43)
22日のNY株式相場は高安まちまち。米下院で大型減税や軍事費拡大を含む法案が可決し、財政赤字拡大懸念を背景に米長期債利回りが上昇したことが重しとなったが、その後利回り上昇が一服したことでハイテク株を中心に底堅い展開となった。
ダウ平均は146米ドル安まで下落後、229米ドル高まで上昇したが、1.35米ドル安(0.00%)とほぼ横ばいで終了。S&P500も前日終値を挟んでもみ合い、0.04%安とわずかながら3日続落した。一方、ハイテク株主体のナスダック総合は0.69%安まで下落したが、0.28%高と3日ぶりに反発して終了した。
S&P500の11セクターは一般消費財、コミュニケーション、ITの3セクターが上昇、資本財が変わらずとなり、公益、ヘルスケア、エネルギー、不動産など7セクターが下落した。
財政赤字拡大懸念を受けて米30年債利回りは一時5.161%と2023年10月以来の水準まで上昇したが、5.041%と前日比0.049%低下して終了。米10年債利回りも前日の4.597%から一時4.629%と2月12日以来の水準まで上昇後、4.528%で終了した。
経済指標は5月S&Pグローバル製造業PMI速報値が52.3と予想の51.1を上回り、同サービス業PMI速報値も52.3と予想の50.8を上回る強い結果となった。一方、4月中古住宅販売件数は400万件と予想の410万件を下回る弱い結果となった。センチメントはやや改善。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日の20.87ポイントから20.28ポイントに低下した。