22日の香港市場は軟調か。新たな手掛かり材料に乏しい中、前日のNY市場が下落した流れを引き継ぎ、香港市場でも売りが広がりそうだ。中国当局による追加の景気対策への期待は強いものの、ハンセン指数は前日に終値で3月24日以来およそ2カ月ぶりの高値を連日で更新した後とあって、利益確定の売りも予想される。
一方、業績などを手掛かりに個別物色の動きが強まりそうだ。前日大引け後に百度(
09888)や小鵬汽車(
09868)、ウェイボー(
09898)が2025年1−3月期決算を発表したほか、22日はレノボグループ(
00992)が25年3月本決算の発表を予定している。また、小米集団(
01810)は大引け後に新製品の発表会を開催し、自社で開発を手掛けたスマホ向けシステムオンチップ(SoC)「玄戒O1」やスポーツ多目的車(SUV)「YU7」、タブレット端末「Xiaomi Pad 7 Ultra」などを発表する。
21日のNY株式相場は主要3指数がそろって大幅に下落。財政赤字拡大懸念や低調な米20年債入札の結果を受けて米長期金利が大きく上昇したことや、小売り大手のターゲットが関税などを理由に通期見通しを引き下げたことが株式相場の重しとなった。米10年債利回りは前日の4.481%から一時4.600%台に上昇し、米30年債利回りは一時2023年10月以来となる5.09%台まで上昇した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、HSBC(
00005)が香港終値を上回って引けた半面、美団(
03690)やテンセント(
00700)、アリババ集団(
09988)が上回って引けた。