21日の香港市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前日比0.62%高の23827.78ポイントだった。中国企業指数は前日比0.84%高の8660.94ポイント。メインボードの売買代金は概算で2162億5000万HKドル。
ハンセン指数は終日、23800ポイント付近でもみ合い。上値を追う動きは限られたものの、終値は連日で3月24日以来およそ2カ月ぶりの高値を更新した。人民元の対米ドル相場の上昇を背景に中国本土の主要株価指数が続伸し、香港市場にも買いの勢いが波及した。オフショア人民元(CNH)は前日に1米ドル=7.22元を割り込んでいたが、この日は7.20元に近い水準で推移した。セクター別では、素材と医療・ヘルスケア、エネルギーが高い。
ハンセン指数構成銘柄では紫金鉱業集団(
02899)が8%近く上昇。金価格の上昇を受けた買いが膨らんだ、自動車販売の中升集団(
00881)、自動車メーカーの理想汽車(
02015)と吉利汽車(
00175)、BYD(
01211)はそろって続伸。スポーツ用品の安踏体育用品(
02020)、製薬の石薬集団(
01093)、取引所運営の香港証券取引所(
00388)も買われた。半面、カジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)と銀河娯楽(
00027)、この日に2025年1−3月期決算を発表する予定の百度(
09888)が売られた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.51%高の5342.41ポイントと続伸。構成銘柄からの除外が決まっている閲文集団(
00772)、前日大引け後に25年1−3月期決算を発表したビリビリ(
09626)が大幅高だった。一方、オンライン旅行会社の同程旅行(
00780) 、企業向けクラウドの金蝶国際ソフト(
00268)が下落した。