21日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日続伸。終値は前日比0.21%高の3387.57ポイントだった。深セン成分指数は0.44%高の10294.22ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆1734億7800万元だった。
上海総合指数は小安く寄り付いたものの、ほどなくして切り返すと、その後はプラス圏でもみ合った。前日に最優遇貸出金利(LPR、ローンプライムレート)の7カ月ぶりの引き下げが発表されたことを受け、中国当局による景気刺激策に期待する買いが引き続き相場を支えた。もっとも、心理的節目の3400ポイントに近づく水準では伸び悩み、上値の重さが目立った。
セクター別では、貴金属が全面高。宝飾品、バッテリー、石炭、バイオ製品なども高い。半面、化学繊維、家庭用品、汎用設備、消費者向け電子製品などが売られた。
A株市場では、車載電池メーカーの国軒高科(
002074)がストップ高となったほか、産金大手の紫金鉱業集団(
601899)、自動車部品メーカーの寧波均勝電子(
600699)、航空会社の中国国際航空(
601111)、製薬の江蘇恒瑞医薬(
600276)、華東医薬(
000963)などが買いを集めた。半面、リチウム電池材料メーカーの寧波杉杉(
600884)や、テック株の欧菲光集団(
002456)、海能達通信(
002583)、北方華創科技集団(
002371)、浙江水晶光電科技(
002273)などが下げた。
上海B株指数は0.47%高の260.95ポイント、深センB株指数は0.52%高の1200.07ポイントだった。