20日の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日ぶりに反発。終値は前日比1.49%高の23681.48ポイントだった。中国企業指数は1.52%高の8589.08ポイント。メインボードの売買代金は概算で2057億3000万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付くと、もみ合いながら上げ幅を拡大した。米債券市場で長期金利の上昇が一服したことが好感されたほか、きょう発表された中国の最優遇貸出金利(LPR、ローンプライムレート)が7カ月ぶりに引き下げられたことも買いを支えた。もっとも、23700ポイント付近では伸び悩んだ。
ハンセン指数構成銘柄では、製薬関連の石薬集団(
01093)、翰森製薬(
03692)、無錫薬明康徳新薬開発(
02359)、中国生物製薬(
01177)が大幅高。スマートフォン大手の小米集団(
01810)、海運会社の東方海外(
00316)、電力大手の華潤電力控股(
00836)も上昇が目立った。大型ネット株のJDドットコム(
09618)とアリババ集団(
09988)、アジアを拠点とする生保大手のAIAグループ(
01299)が買われ、指数を押し上げた。半面、決算発表を終えた阿里健康(
00241)とトリップ・ドットコム(
09961)が大幅安となった。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.15%高の5315.56ポイントと4営業日ぶりに反発。小米集団、京東健康(
06618)、閲文集団(
00772)、JDドットコムが上昇率上位。半面、阿里健康とトリップ・ドットコムのほか、ビリビリ(
09626)、金蝶国際ソフト(
00268)、蔚来集団(
09866)などが売られた。
この日に香港証券取引所・メインボードに上場した世界最大の車載電池メーカー、寧徳時代新能源科技(
03750)は公開価格比16.43%高の306.20HKドルで初日の取引を終えた。