世界最大の車載電池メーカー、寧徳時代新能源科技(
03750)は20日、香港証券取引所に上場した。同社の曾毓群会長は上場式典で、「今回の香港上場により、当社が国際資本市場への本格的な参加を果たすことを意味し、同時にゼロカーボン経済推進の新たな出発点になる」と述べた。『AAストックス』が20日伝えた。
式典に出席した香港特別行政区財政司の陳茂波司長は、寧徳時代新能源科技が今年に入ってから世界最大の新規株式公開(IPO)案件であると説明。上場の成功は香港市場に対する企業と投資家の信頼を示すものであり、中国本土企業が香港を通じてグローバル戦略を加速させている表れだと強調した。
今回の上場による調達資金の約90%は、ハンガリーの工場建設プロジェクトに充てられる予定。陳司長は、「香港での資金調達により国際展開を支援する」というモデルが、今後の本土企業による海外進出の趨勢となると指摘。香港がその強みを生かして国家発展戦略に貢献する新たな段階に入ったと述べた。
寧徳時代新能源科技の株価は日本時間午後0時27分現在、公開価格比15.29%高の303.20HKドルで推移している。