週明け19日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3営業日ぶりに小幅に反発。終値は前営業日比0.12ポイント高の3367.58ポイントだった。深セン成分指数は0.08%安の10171.09ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆864億7400万元だった。
上海総合指数は序盤に下げ幅を広げたが、その後は徐々に下げ幅を縮小し、前週末終値をわずかに上回ってこの日の取引を終えた。中国政府による景気対策への期待は強いものの、中国政府が日米欧などのポリアセタール樹脂に反ダンピング関税を課すと発表したことを受け、貿易摩擦懸念がやや強まった。一方、午前に発表された4月の主要経済指標はまちまち。鉱工業生産が予想を上回った半面、小売売上高と固定資産投資はいずれも予想を下回った。セクター別では、海運・港湾がほぼ全面高となったほか、化繊や不動産開発も買われた。半面、電機や製薬、銀行などが売られた。
A株市場では、支配株主が買い増しを計画していると明らかにした上海隧道工程(
600820)が買われたほか、寧波均勝電子(
600699)や長春高新技術産業(
000661)、東江環保(
002672)の上昇も目立った。半面、江蘇恒立液圧(
601100)や貴州茅台酒(
600519)、大族激光科技産業集団(
002008)、BYD(
002594)などが売られた。
上海B株指数は0.11%高の259.62ポイント、深センB株指数は0.42%安の1190.01ポイント。