週明け19日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日続落。前場終値は前営業日比0.49%安の23230.95ポイントだった。中国企業指数は0.54%安の8422.67ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で1054億9000万HKドル。
ハンセン指数は安く始まった。米アップルがアリババ集団(
09988)と共同開発した人工知能(AI)を中国市場用のスマートフォン「iPhone」に搭載する計画について、米ホワイトハウスや米議会が数カ月前から調査していると米紙『ニューヨーク・タイムズ』が報じ、関連銘柄の下落が相場の重荷となった。ただ、ハンセン指数は10日移動平均線(前引け時点で23132.58ポイント)付近では下げ渋った。注目された4月の中国主要経済指標はまちまちの内容。小売売上高と固定資産投資が市場予想を下回った半面、鉱工業生産は上振れした。
個別では、アリババ集団が4%超下落し、子会社の阿里健康(
00241)も売られた。光学部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)、ショート動画プラットフォームの快手科技(
01024)は大幅に続落。自動車メーカーの吉利汽車(
00175)と理想汽車(
02015)、宝飾品販売の周大福珠宝(
01929)も安い。一方、安く寄り付いた美団(
03690)が上げに転じて前場の取引を終えた。通信キャリアのチャイナ・ユニコム(
00762)は大幅に続伸。アルミメーカーの中国宏橋(
01378)、半導体受託製造のSMIC(
00981)も買われた。