15日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4日ぶりに反落。終値は前日比0.68%安の3380.82ポイントだった。深セン成分指数は1.62%安の10186.45ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆1524億500万元だった。
上海総合指数は安く寄り付いた。序盤は前日に回復した心理的節目の3400ポイントを挟んでもみ合ったが、その後はじりじりと下げ幅を拡大した。指数はおよそ2カ月ぶりの高値圏で推移しているとあって、利益確定売りが優勢だった。14日大引け後に発表された4月の中国金融統計で融資増加額と社会融資総量が市場予想を下回ったことも重荷となったもよう。
セクター別では、バッテリー素材が全面安。ソフトウエア開発、インターネットサービス、半導体、電源設備なども安い。半面、美容・ケア、食品・飲料、農業関連、製薬などが買われた。
A株市場では、テック株の用友網絡科技(
600588)、広聯達科技(
002410)、紫光(
000938)や、ゲーム関連の巨人網絡集団(
002558)、完美世界(
002624)などの下げが目立った。前日に高かった新華人寿保険(
601336)、中国太平洋保険(
601601)などが反落した。半面、自社株買い計画を発表した寧夏宝豊能源集団(
600989)や、石炭大手の中国神華能源(
601088)、ビールメーカーの北京燕京ビール(
000729)、電力関連の国投電力控股(
600886)などが買いを集めた。
上海B株指数は1.16%安の258.71ポイント、深センB株指数は0.75%安の1189.17ポイントだった。