シティグループは最新リポートで、中国のインターネットサービス大手、テンセント(
00700)の目標株価を670HKドルから695HKドルに引き上げ、「買い」の投資判断を維持した。テンセントの2025年1−3月期業績が好調で、売上高が13%増と伸びが加速したと指摘。同社が質の高い持続的成長を可能性にする生成人工知能(AI)関連の有望な投資選択肢であることを市場に示したと評価した。AI投資のペースの影響で利益と売り上げの成長率の差が縮小する可能性があるものの、マイナスの営業レバレッジは生じないとみている。『AAストックス』が15日伝えた。
シティは、テンセントの2025−27年の売上高予想をそれぞれ1.2%、1.5%、1%上方修正し、利益予想を0.1%上方修正、1.4%下方修正、2.3%下方修正した。25年4−6月期については、国内ゲームと海外ゲームの収入が前年同期比でそれぞれ18%、15%増加すると予想。広告収入は18.9%増、フィンテックと企業サービス収入は6.6%増を見込んでいる。
25年通期では、テンセントの調整後純利益が前年比9.9%増と予想。国内ゲームと海外ゲームの収入がそれぞれ17%増、14.5%増、広告収入とフィンテック・企業サービス収入がそれぞれ19.6%増、6.8%増を見込んでいる。
テンセントの株価は日本時間午後3時5分現在、前日比0.77%安の517.00HKドルで推移している。