14日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日続伸。終値は前日比0.86%高の3403.95ポイントだった。深セン成分指数は0.64%高の10354.22ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆3167億4600万元だった。
上海総合指数は小動きで始まったものの、中盤に上向きに転じた。後場に入ると上げ幅を広げ、心理的節目の3400ポイントを回復。終盤は3400ポイントを挟んでもみ合ったが、同節目に乗せてこの日の取引を終えた。終値ベースで3月20日以来、およそ2カ月ぶりの高値を更新した。米中両政府は前週末に合意した関税引き下げを北京時間14日午後0時1分に実施。米中貿易摩擦に対する警戒感が和らぎ、地合いの改善につながった。
セクター別では、保険、投資・金融関連、証券が全面高。海運・港湾運営、物流、化学繊維なども買われた。半面、太陽光発電設備、貴金属、航空機製造・宇宙関連、電機などが下げた。
A株市場では、中国太平洋保険(
601601)、新華人寿保険(
601336)、中国人寿保険(
601628)、華泰証券(
601688)が大幅高。酒造の瀘州老窖(
000568)、貴州茅台酒(
600519)、ディスプレー広告大手の分衆伝媒信息技術(
002027)、自動車・電池メーカーのBYD(
002594)なども買いを集めた。半面、建機徐工集団工程機械(
000425)と三一重工(
600031)が逆行安。前日に高かった太陽光発電関連の隆基緑能科技(
601012)、晶澳太陽能科技(
002459)が反落した。
上海B株指数は0.38%高の261.75ポイント、深センB株指数は0.51%高の1198.13ポイントだった。