14日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。前場終値は前日比1.43%高の23438.11ポイントだった。中国企業指数は1.54%高の8515.45ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で1073億7000万HKドル。
ハンセン指数は次第に上げ幅を広げ、前場の高値圏で引けた。前日の米株式相場がハイテク株を中心に上昇した流れを引き継いだ。米国と中国の貿易摩擦に対する警戒感が和らぎ、輸出関連の銘柄に買いが入った。四半期決算を手掛かりとする個別物色も活発だった。米中両政府は前週末に合意した関税引き下げを香港時間14日午後0時1分に実施。米国側は中国からの小口貨物にかける120%の関税も54%に下げた。
個別では、海運大手の東方海外(
00316)、米国で事業展開する豚肉大手の万洲国際(
00288)が大幅高。前日大引け後に2025年1−3月期決算を発表したJDドットコム(
09618)と子会社の京東健康(
06618)、製薬の中国生物製薬(
01177)も買われた。電気自動車の理想汽車(
02015)、保険会社のAIAグループ(
01299)、中国人寿保険(
02628)は大きく反発した。一方、不動産投資信託のLink REIT(
00823)、通信キャリアのチャイナ・ユニコム(
00762)、半導体受託製造のSMIC(
00981)が続落した。