13日の香港株式市場で、ハンセン指数は9営業日ぶりに反落。終値は前日比1.87%安の23108.27ポイントだった。中国企業指数は2.02%安の8386.21ポイント。メインボードの売買代金は概算で2198億4000万HKドル。
ハンセン指数は安く寄り付いた後、じりじりと下げ幅を拡大した。米中が互いに課した追加関税を大幅に引き下げることで合意し、米中貿易摩擦の激化で経済が大きく悪化する懸念が後退しているものの、ハンセン指数は8営業日続伸して12日終値で「相互関税」が発表される前の水準を回復。今後の米中協議に課題も残るとみられており、イベント通過後の一服感から利益確定売りが優勢だった。
ハンセン指数構成銘柄では、スマートフォン部品関連の舜宇光学科技(
02382)、BYDエレクトロニック(
00285)、自動車メーカーのBYD(
01211)、ビールメーカーの華潤ビール(
00291)などが大幅安。ネット株の美団(
03690)、快手科技(
01024)、アリババ集団(
09988)なども売られ、指数を押し下げた。半面、海運会社の東方海外(
00316)、製薬の翰森製薬(
03692)、宝飾品大手の周大福珠宝(
01929)、国有銀行大手の中国工商銀行(
01398)などが買いを集めた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は3.26%安の5269.66ポイントと反落した。舜宇光学科技、BYDエレクトロニック、小鵬汽車(
09868)、蔚来集団(
09866)が下落率上位。上昇はASMPT(
00522)と京東健康(
06618)の2銘柄のみだった。