野村インターナショナルは最新リポートで、中国半導体ファウンドリーのSMIC(
00981)の目標株価を18.4HKドルから約2.3倍の42.5HKドルに引き上げた。投資判断は「中立」に据え置いた。『信報』が12日伝えた。
SMICの2025年1−3月期の売上高は生産量の影響で前四半期比2%増にとどまり、会社側が示した見通しの6−8%増を下回った。SMICの経営陣は、設備の調整による影響が4−6月期まで続くとみており、4−6月期の売上高は前期比4−6%減ると予想した。ただ野村は、こうした要因は一時的との見方を示した。1−3月期の12インチウエハーの平均販売価格は前期比10%下落し、4−6月期もさらに6%下落するが、下半期には価格が上昇に転じると見込む。
また、野村はSMICが価格設定の基準を変更しないと確認したことに言及。同業の華虹半導体(
01347)も同様の姿勢をみせ、両社とも技術的に成熟した加工精度の受託製造の価格動向を前向きに評価しているとした。さらに、SMICが25年の設備投資予算を70億−75億米ドルに維持し、12インチウエハーの生産能力を月産5万枚(50kwpm)増強する目標も変えていないと評価した。
SMICの株価は日本時間午後3時38分現在、前営業日比0.47%高の43.20HKドルで推移している。