週明け12日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は8営業日続伸。前場終値は前営業日比0.93%高の23079.88ポイントだった。中国企業指数は0.81%高の8376.23ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で1302億4000万HKドル。
ハンセン指数は始値で心理的節目の23000ポイントを上抜け、上昇率1%前後の水準で推移した。米国と中国の高官が前週末にスイスで行った貿易協議で実質的な進展があったと双方から発表され、関税を巡る対立の激化懸念が和らいだ。半面、医薬品関連銘柄の下落が目立った。トランプ米大統領が香港時間12日朝方、薬価を大幅に引き下げるための大統領令に署名すると明らかにしたことを受け、製薬会社の収益悪化が警戒されたもよう。
個別では、前週末に売られた光学部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)が10%超上げたほか、電子機器受託製造のBYDエレクトロニック(
00285)、家電大手の海爾智家(
06690)が反発した。パソコン大手のレノボグループ(
00992)、電動工具の創科実業(
00669)、カジノ運営の銀河娯楽(
00027)も買われた。一方、製薬の翰森製薬(
03692)、石薬集団(
01093)、中国生物製薬(
01177)が安い。宝飾品販売の周大福珠宝(
01929)は反落した。