2025-05-12 |
米国/マーケット/証券 |
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NY市況(9日):ダウ119米ドル安と3日ぶり反落、米中貿易交渉を控え様子見
9日のNY株式相場は上昇一服。前日に米国と英国が貿易協定を締結することに合意したことや、週末にスイスで行われる米中貿易交渉への期待が相場の支援となったものの、前日まで主要3指数が2日続伸したことや、トランプ米大統領が自身のSNSのトゥルース・ソーシャルに「対中関税は80%が適切だろう」と投稿したことで様子見姿勢が強まった。
ダウ平均は朝方に143米ドル高まで上昇したが、その後217米ドル安まで下落し、119.07米ドル安(-0.29%)で終了。S&P500も0.49%高まで上昇後、0.35%安まで下落し、0.07%安で終了。ともに3日ぶりの反落となった。ハイテク株主体のナスダック総合も上下にもみ合ったが、0.78ポイント高(+0.00%)とほぼ横ばいで終了した。
S&P500の11セクターはエネルギー、不動産、一般消費財、素材など7セクターが上昇し、ヘルスケア、コミュニケーション、生活必需品の3セクターが下落。ITは変わらずとなった。センチメントは引き続き改善。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日の22.48ポイントから21.90ポイントへと3日連続で低下した。週間ではダウ平均が68.05ドル安(-0.16%)、S&P500が0.47%安、ナスダック総合が0.27%安とそろって3週ぶりに反落した。
英国との暫定的な貿易協定を発表された翌日、トランプ米大統領は、トゥルース・ソーシャルに「多くの貿易協定が進行中で、どれも良い(素晴らしい!)協定だ!」と投稿した。対中関税を巡っては、ブルームバーグが60%以下になる可能性があると報じていたが、トランプ米大統領は「80%が適切だろう」と投稿したことが不透明感を強めた。