8日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は6営業日続伸。前場終値は前日比1.10%高の22941.91ポイントだった。中国企業指数は1.48%高の8363.85ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で1097億7000万HKドル。
ハンセン指数は反落して寄り付いたものの朝方に上げに転じ、じりじりと上げ幅を拡大。トランプ米大統領が貿易協定に関する記者会見を米東部時間8日午前10時(香港時間同日午後10時)に開くと自身のSNSに投稿したことで、世界的な貿易紛争への過度な懸念が和らいだ。トランプ氏は協定の相手国を明らかにしていないが、米紙『ニューヨーク・タイムズ』は英国が相手だと報じた。
個別では、新興電気自動車(EV)メーカーの理想汽車(
02015)が7%近く上昇。傘下EVメーカーのZEEKRの上場を廃止して全額出資子会社とする方針を明らかにした吉利汽車(
00175)も大きく買われている。大型ネット株の美団(
03690)とテンセント(
00700)が上昇。スマートフォン大手の小米集団(
01810)、医薬品受託開発の薬明生物技術(
02269)は大幅に反発した。半面、教育事業の新東方教育科技(
09901)、中国検索大手の百度(
09888)が安い。半導体ファウンドリーのSMIC(
00981)が下落。トランプ米政権がバイデン前政権による人工知能(AI)半導体輸出規制の撤廃を検討していると伝わり、中国の半導体国産化に不利との見方から売られたもよう。