休場明け2日の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日続伸。終値は前営業日比1.74%高の22504.68ポイントだった。中国企業指数は1.92%高の8231.04ポイント。メインボードの売買代金は概算で1337億2000万HKドル。
ハンセン指数は序盤にマイナス圏に沈む場面もあったが、その後はプラス圏で推移した。中盤以降は上値が重くなったが、終値は4月3日以来、約1カ月ぶり高値だった。中国商務部が2日、「米国側が最近、関係ルートを通じてたびたび中国側に意思を伝えており、交渉を望んできている。これに対して中国側は現在、評価を行っている」と述べたことを受け、中国側の態度が軟化したとの見方から、米中間の貿易問題に進展を期待する買いが広がったもよう。ただ、週末には米雇用統計の発表が控えているほか、香港市場は5日が仏誕節で休場となることもあって、持ち高調整の売りが相場の重しとなった。
ハンセン指数構成銘柄では、アリババ集団(
09988)が4%近く、テンセント(
00700)が2%超それぞれ上昇し、指数を押し上げた。無錫薬明康徳新薬開発(
02359)や薬明生物技術(
02269)、小米集団(
01810)の上昇も目立った。半面、会長が年内に退任する意向であることを明らかにしたHSBC(
00005)が売られたほか、国薬控股(
01099)や中銀香港(
02388)も下げた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は3.08%高の5244.06ポイント。地平線機器人(
09660)やキングソフト(
03888)、小鵬汽車(
09868)が上昇率上位で、指数を構成する全銘柄が上昇した。