休場明け2日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日続伸。前場終値は前営業日比1.69%高の22493.96ポイントだった。中国企業指数は1.83%高の8224.45ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で783億HKドル。
ハンセン指数は序盤にマイナス圏に沈む場面もあったが、その後はプラス圏で堅調に推移した。中国商務部が2日、「米国側が最近、関係ルートを通じてたびたび中国側に意思を伝えており、交渉を望んできている。これに対して中国側は現在、評価を行っている」と述べたことを受け、中国側の態度が軟化したとの見方から、米中間の貿易問題に進展を期待する買いが広がったもよう。ただ、週末には米雇用統計の発表が控えているほか、香港市場は5日が仏誕節で休場となることもあって、持ち高調整の売りが相場の重しとなった。
個別では、アリババ集団(
09988)が買われて指数を押し上げたほか、無錫薬明康徳新薬開発(
02359)や薬明生物技術(
02269)、小米集団(
01810)の上昇も目立った。半面、会長が年内に退任する意向であることを明らかにしたHSBC(
00005)が売られたほか、国薬控股(
01099)や中銀香港(
02388)も下げた。