2025-04-29 |
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NY市況(28日):ダウ114米ドル高と5日続伸、ナスダック総合は5日ぶりに小幅反落
28日のNY株式相場は高安まちまち。貿易問題で大きな進展が無いなか、週内のアップル、マイクロソフトなどのメガキャップの決算、及び4月雇用統計、1-3月期GDP、3月個人消費支出(PCE)価格指数などの注目の経済指標の発表を控えてもみ合った。ダウ平均は朝方に300米ドル高まで上昇後、244米ドル安まで反落したが、114.09米ドル高(+0.28%)で終了。S&P500も上下にもみ合ったが、0.06%高とわずかながらプラス圏で終了。ともに5営業日続伸した。一方、ハイテク株主体のナスダック総合は一時0.49%高まで上昇したが、0.10%安とわずかにマイナス圏で終了し、5営業日ぶりの反落となった。S&P500の11セクターは公益、不動産、エネルギー、ヘルスケア、金融など8セクターが上昇し、IT、生活必需品、一般消費財の3セクターが下落した。ダウ平均採用銘柄はボーイングが2.44%高、IBM、ベライゾンが1%超上昇した一方、エヌビディアが2.05%下落し、セールスフォース、アマゾン、ナイキなどが1%未満の下落となった。
4月中旬からスタートした第1四半期決算は、28日までにS&P500採用の176銘柄が発表を終え、そのうち78%の137銘柄で調整後一株当たり利益が市場予想を上回った。今週、決算を発表するメガキャップはメタ・プラットフォームズが0.45%高、アップルが0.41%高となった一方、マイクロソフトが0.18%安、アマゾン・ドット・コム0.68%安と高安まちまちだった。経済指標では、4月ダラス連銀製造業景況感指数が-35.80と前月の-16.30から大幅に悪化した。米10年債利回りは先週末の4.266%から一時4.204%まで低下し、4.206%で終了した。センチメントはやや悪化。投資家の不安心理を示すVIX指数は先週末の24.84ポイントから25.15ポイントに上昇した。