24日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小反発。終値は前日比0.03%高の3297.29ポイントだった。深セン成分指数は0.58%安の9878.32ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆1090億1900万元だった。
上海総合指数は方向感に乏しい展開。小安く寄り付いた後にプラス圏に浮上し、心理的節目の3300ポイントに乗せた。ただ、勢いは続かず、中盤以降は前日終値を挟んでもみ合った。トランプ米政権が中国からの輸入品に課している高額関税を大幅に引き下げることを検討していると伝わり、米中貿易摩擦を巡る懸念がやや後退したものの、先行き不透明感は依然根強い。指数が約3週間ぶりの高値圏で推移しているとあって、節目付近の売り圧力が意識された。
セクター別では、銀行と保険が全面高。電力、美容・ケア、製薬なども高い。半面、ソフトウエア開発、インターネットサービス、通信サービス、建設コンサルティングなどが買われた。
A株市場では、リチウム電池材料メーカーの寧波杉杉(
600884)、漢方薬の東阿阿膠(
000423)、自動車部品メーカーの恵州市徳賽西威汽車電子(
002920)、小売チェーン運営の永輝超市(
601933)などが高い。中国銀行(
601988)、中国農業銀行(
601288)、中国光大銀行(
601818)、中国工商銀行(
601398)など銀行株の上昇が目立った。半面、食品関連の洽洽食品(
002557)が大幅に続落。石炭化学工業会社の寧夏宝豊能源集団(
600989)、テック株の海能達通信(
002583)、欧菲光集団(
002456)、用友網絡科技(
600588)、曙光信息産業(
603019)なども下げた。
上海B株指数は0.08%安の254.83ポイント、深センB株指数は0.38%安の1174.25ポイントだった。