テンセント(
00700)の李強副総裁は18日開いた「テンセントクラウド成都サミット」で、2025年の海外投資計画を発表した。「テンセントは今年も海外投資を拡大し続ける」と述べ、中東地域に1億5000万米ドルを投資し、サウジアラビアに初のデータセンターを設立すると明らかにした。また、インドネシアにも5億米ドルを投資し、同国で3カ所目となるデータセンターを建設する。『21世紀経済報道』が同日伝えた。
テンセントのクラウド事業部門「テンセントクラウド」は、大阪に新たなデータセンター群(アベイラビリティーゾーン 、AZ)を設置すると16日に発表したばかり。東京にある既存2カ所と合わせ、日本国内3カ所目のAZとなる。また、テンセントは大阪に新たなオフィスを開設する予定。
李氏は、「テンセントは一貫して、グローバル化の本質はローカライズだと考えている。新たな関税摩擦の下で企業が海外展開を図るには、安全性やコンプライアンス、現地にあわせたサービスの提供能力がこれまで以上に問われる」と語った。現在、テンセンクラウドのインフラは世界5大陸21地域をカバーし、56カ所のAZを運営している。加えて、海外の主要地域には現地業務開拓チームを設置している。