民営自動車メーカー大手、吉利汽車(
00175)の桂生悦・最高経営責任者(CEO)は、新エネルギー車(NEV)へのシフトで初期的な成果を上げ、NEVの総販売台数が中国2位に上昇したと述べた。首位との差は大きいものの、新興勢力やNEVへのシフトを進めている自動車メーカーをすべて追い抜いたという。また、24年下半期からNEV部門は黒字を達成。桂CEOは、今後かなりの長期間にわたり、同社の販売台数と利益はともに過去最高を更新し続けると述べ、自信を示した。『信報』が20日伝えた。
吉利汽車は25年の販売目標を271万台とし、そのうちNEVを150万台とする。年間を通して10車種の新型NEVと、複数の改良モデルを発表する予定。傘下の領克汽車科技の販売目標は71万台で、そのうち「ZEEKR」と「Lynk & Co」のブランドの販売台数はそれぞれ32万台と39万台を見込んでいる。桂CEOは、豊富な製品ラインアップを通じて、首位の自動車メーカーとの販売台数ギャップを縮めることに自信を示した。また、ガソリン車を放棄することはなく、中国のガソリン車市場における吉利汽車の優位性を確固たるものにするために、スマート化への投資を拡大すると強調した。
NEV・電池メーカーBYD(
01211/
002594)が先ごろ、400億HKドル超の増資を行ったことで、ほかの自動車メーカーも追随するのではないかとの憶測を呼んだ。桂CEOは、吉利汽車は手元資金が潤沢で資金繰りの圧力がなく、現時点では資金調達の計画はないと述べた。