JPモルガンは最新リポートで、中国平安保険(
02318)の投資判断を「中立」から「オーバーウエート」に引き上げ、目標株価を50HKドルから70HKドルに上方修正した。『AAストックス』が20日伝えた。
JPモルガンは、中国平安保険の昨年の純利益はJPモルガンや市場の予想を下回ったものの、資産管理部門の巨額損失を除外すれば主要な財務指標は予想から上振れしたと指摘。生命保険事業は底打ちしたとみられ、代理営業員は増えており、投資収益率の低下などの想定もより現実的になっているとの見方を示した。また、同社の昨年の1株当たり年間配当は2.55元と前年比5%増え、JPモルガンや市場の予想を上回った。
JPモルガンは、中国平安保険の収益見通しは過度に楽観できないとした半面、十分な資本があることから、持続的な増配が可能とみている。現在のバリュエーションは2025年予想PER6倍、予想PBR0.8倍と高くないが、市場の投資損益や配当の持続性に対する市場の懸念が影響しているとした。ただ、こうしたバリュエーションを低くする要因は徐々に解消されると予想している。
中国平安保険の株価は日本時間午後2時37分現在、前日比4.53%安の49.55HKドルで推移している。