12日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前日比0.23%安の3371.92ポイントだった。深セン成分指数は0.17%安の10843.23ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆6837億5600万元だった。
上海総合指数は方向感に乏しく、前日終値を挟んだ一進一退の展開。後場には高くなる場面もあったが、3390ポイントを超える水準で伸び悩むと、再び下向きに転じた。中国政府の景気対策への期待が根強いものの、「トランプ関税」を巡る不透明感や、米中貿易摩擦の激化への懸念などが引き続き重荷となった。米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として重視する物価統計の発表を前に、様子見気分も漂った。
セクター別では、バッテリー素材が全面安。バイオ製品、電子化学品、航空・宇宙関連、空港運営なども安い。半面、ゲームが全面高となったほか、電源設備、宝飾品、送配電設備などが買われた。
A株市場では、油圧シリンダーメーカーの江蘇恒立液圧(
601100)、自動車部品メーカーの安徽中鼎密封件(
000887)、化学メーカー江蘇東方盛虹(
000301)、航空会社の春秋航空(
601021)などの下げが目立った。前日に高かった酒造の江蘇洋河酒廠(
002304)、宜賓五糧液(
000858)が反落した。半面、化合物半導体メーカーの三安光電(
600703)、通信設備大手の中興通訊(
000063)、環境関連の福建龍浄環保(
600388)、ディスプレー広告大手の分衆伝媒信息技術(
002027)などが買いを集めた。
上海B株指数は0.07%高の267.30ポイント、深センB株指数は0.3%高の1210.48ポイント。