BofAセキュリティーズ(BofAS)は最新リポートで、中国のスマートフォン部品・受託製造大手、BYDエレクトロニック(
00285)の投資判断を「買い」で据え置き、目標株価を43HKドルから60HKドルに40%引き上げた。親会社のBYD(
01211)が主導する自動車事業の拡大について、従来よりも楽観的な見方をしていることが理由。『インフォキャスト』が12日伝えた。
BofASは、中国政府によるスマホの購入補助金、米アップル「iPhone」の潜在的なアップグレードサイクル、人工知能(AI)の応用の拡大によってBYDエレクトロニックの株価が上昇トレンドに入る可能性があると指摘。これを踏まえ、利益率の上昇と自動車・スマホ関連事業の見通しの改善を理由に、2024−26年の利益予想を4−10%上方修正した。
BYDエレクトロニックはBYDの先進運転支援システム(ADAS)モジュールの主要サプライヤーであることから、BYDのADAS普及の加速に伴い恩恵を受けるとの見方を示した。エントリーレベルとミッドレンジ製品の平均販売価格が1000−2000元から3000−4000元に上昇すると予想した。
また、BYDエレクトロニックの2025−26年の利益には6−10%の上昇余地があると予想。2025−26年の自動車関連の売上高比率は18−23%を見込む。26年以降は外部顧客からの売上高も確実に上昇するとみている。
日本時間午後2時35分現在、関連銘柄の値動きは次の通り。
■BYDエレクトロニック(
00285):51.10HKドル(前日比2.82%高)
■BYD(
01211):359.40HKドル(同2.63%高)