14日の香港市場で、ハンセン指数は大幅に反発。終値は前日比3.69%高の22620.33ポイントだった。中国企業指数は4.11%高の8331.40ポイント。メインボードの売買代金は概算で3646億HKドルと大商い。
ハンセン指数は始値で心理的節目の22000ポイントを上抜け、その後もじりじりと上げ幅を広げる展開。終値は昨年10月7日以来およそ4カ月ぶりの高値を更新した。トランプ米大統領が13日に相互関税の導入を指示する覚書に署名したものの、即時の関税発動を見送ったことで貿易摩擦への警戒感が和らいだ。また、中国の習近平国家主席が来週にもアリババ集団(
09988)創業者の馬雲(ジャック・マー)氏ら民営企業リーダーとの会合を開く計画とロイター通信が伝え、好感した買いが膨らんだもよう。
ハンセン指数構成銘柄では、医薬品ネット通販の阿里健康(
00241)と京東健康(
06618)、医薬品受託開発の薬明生物技術(
02269)と無錫薬明康徳新薬開発(
02359)が大きく買われた。ネット株の快手科技(
01024)、JDドットコム(
09618)、テンセント(
00700)、美団(
03690)、アリババ集団(
09988)も高い。中国新エネルギー車大手のBYD(
01211)は大幅に反発した。半面、豚肉大手の万洲国際(
00288)、不動産管理の華潤万象生活(
01209)が下落した。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は5.56%高の5526.22ポイントと反発。ネット損保の衆安在線財産保険(
06060)、動画プラットフォームのビリビリ(
09626)、オンライン読書サービスの閲文集団(
00772)が10%超上げた。一方、半導体ファウンドリーのSMIC(
00981)と華虹半導体(
01347)が逆行安。