米通商代表部(USTR)は現地時間8日、知的財産権侵害・偽造品の温床である「悪名高い市場」の2024年改訂版リストを公表した。前年まで収載されていたテンセント(
00700)のSNSアプリ「微信(ウィーチャット)」は除外された。
24年改定版には、重大な商標偽造や著作権侵害が通報された世界37のオンライン市場を掲載。うち中国のオンライン市場では、百度(
09888)傘下の「百度網盤(バイドゥ・ワンパン)」、敦煌網集団の「敦煌網(DHゲート)」、抖音集団の「抖音商城(ドウインモール)」、ピン多多(PDD)の「ピン多多(ピンドゥオドゥオ)」、アリババ集団(
09988)傘下の「淘宝網(タオバオ)」が収載されている。
USTRは中国について、引き続き世界最大の偽造品の供給源となっており、中国からの偽造品・海賊版は、香港に積み替えられた商品と合わせて、23年に米税関・国境警備局(CBP)が押収した偽造品・海賊版の価値(メーカー希望小売価格で測定)の84%、総量の90%を占めたと指摘。中国国内ではコロナ禍による行動制限が撤廃された後、実店舗で客足と偽造品の販売が復活したとしている。
テンセントの前場終値は前日比1.63%高の375.20HKドル。