2024-12-11 |
米国/マーケット/証券 |
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NY市況(10日):ダウ154米ドル安と4日続落、S&P500とナスダックも2日続落
10日のNY株式相場は続落。利下げ見通しを巡り注目される米11月消費者物価指数(CPI)の発表を翌日に控え様子見姿勢が続く中、決算が予想を下回ったオラクルが6%超下落したことや、中国当局の独占禁止法違反での調査が嫌気されたエヌビディアが前日に続いて2%超下落したことが重しとなった。
ダウ平均は154.1米ドル安(-0.35%)の4万4247.83米ドルで終了し、4日続落。S&P500とナスダック総合もそれぞれ0.30%安、0.25%安で終了し、2日続落した。ナスダック総合は朝方に0.76%高まで上昇し、7営業日連続で取引時間中の史上最高値を更新した。
S&P500の11セクターはコミュニケーション、生活必需品など3セクターが上昇し、不動産、IT、素材、公益、エネルギーなど8セクターが下落。上昇率トップのコミュニケーションは2.61%高と大幅に上昇。量子コンピューター用の新型半導体開発が好感されたアルファベットが5.59%高となり業種指数を押し上げた。
12月17−18日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)では0.25%の追加利下げが予想されており、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)のフェドウォッチ・ツールの利下げ確率は86%、据え置き確率は14%となっている。11月CPIは前月比+0.3%、前年比+2.7%の上昇が予想されているが、予想以上の伸びとなれば利下げ期待の後退が相場の重しとなることが警戒される。