週明け25日の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日続落。終値は前営業日比0.41%安の19150.99ポイントだった。中国企業指数は0.36%安の6862.20ポイント。メインボードの売買代金は概算で1832億5000万HKドル。
ハンセン指数は反発して始まった。ただ、22日発表の米経済指標が景気の底堅さを示したことで、米連邦準備理事会(FRB)による利下げペースの鈍化を警戒する売りが次第に優勢となり、中盤以降はマイナス圏で推移。終値は9月25日以来2カ月ぶりの安値を連日で更新した。米金融政策の行方を見極める材料となる米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録、米個人消費支出(PCE)物価指数の発表を26−27日に控え、持ち高を整理する動きも指数を押し下げたもよう。セクター別では情報技術と素材が下落した半面、医療・ヘルスケアとエネルギーが上昇した。
ハンセン指数構成銘柄では、ネット株の美団(
03690)とJDドットコム(
09618)が売られ、相場の重荷だった。中国銀行(
03988)香港子会社の中銀香港(
02388)、ハンセン指数構成銘柄からの除外が決まった新世界発展(
00017)が大幅安。JDドットコム子会社の京東健康(
06618)、即席麺大手の康師傅控股(
00322)、自動車販売の中升集団(
00881)は続落した。半面、中国ネット通販大手のアリババ集団(
09988)が上昇して一定の下支えとなった。医薬品卸売りの国薬控股(
01099)、電動工具大手の創科実業(
00669)、太陽光パネル用ガラスの信義光能(
00968)は反発した。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.26%安の4235.31ポイントと3営業日続落。企業向けクラウドの金蝶国際ソフト(
00268)、ネット損保の衆安在線財産保険(
06060)が安い。一方、ライブコマースを手掛ける東方甄選(
01797)と快手科技(
01024)、電気自動車メーカーの蔚来集団(
09866)、オンライン旅行の同程旅行(
00780) が大きく買われた。