22日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前日比1.89%安の19229.97ポイントだった。中国企業指数は2.10%安の6887.05ポイント。メインボードの売買代金は概算で1579億8000万HKドル。
ハンセン指数は序盤に前日終値付近でもみ合い、中盤以降に下げ幅を拡大。下落率が2%を超えると下げ渋ったものの、終値は9月25日以来およそ2カ月ぶりの安値だった。中国本土の株式相場の大幅下落や人民元安に加え、ウクライナ情勢の緊迫化が警戒されたもよう。ロシアのプーチン大統領は21日、ウクライナを新型の中距離弾道ミサイルで攻撃したと発表し、米国や英国から供与されたミサイルでロシア領内を攻撃したことへの対抗措置と位置づけた。同日に米財務省が、ロシア国営天然ガス企業ガスプロム系列の銀行ガスプロムバンクに対して新たな制裁を科したと発表し、ロシアに対する厳しい姿勢を打ち出した。
ハンセン指数構成銘柄では、前日大引け後に2024年7−9月期決算を発表した百度(
09888)が8%超下落。生保大手の中国人寿保険(
02628)、半導体ファウンドリーのSMIC(
00981)は大幅に続落した。医薬品ネット通販の阿里健康(
00241)と京東健康(
06618)、医薬品受託開発の無錫薬明康徳新薬開発(
02359)と薬明生物技術(
02269)も安い。半面、スマートフォン関連の舜宇光学科技(
02382)とBYDエレクトロニック(
00285)、ボトル入り飲料水大手の農夫山泉(
09633)が買われた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は2.57%安の4246.20ポイントと続落。画像認識システムのセンスタイム(
00020)、半導体ファウンドリーの華虹半導体(
01347)、企業向けクラウドの金蝶国際ソフト(
00268)が大幅に下落した。一方、スマートフォン大手の小米集団(
01810)が続伸した。