2024-11-05 |
中国/政策/その他 |
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地方政府の債務上限引き上げ案を審議=中国全人代常務委
中国の全国人民代表大会(全人代)常務委員会は4日、隠れ債務の借り換えに向けて地方政府の債務上限を引き上げる議案を審議した。財政部の藍仏安部長が国務院の委託を受けて議案を説明した。国営新華社が4日伝えた。
藍部長は10月12日の記者会見で、地方政府にかかる債務圧力を軽減するため、毎年継続する専項債(インフラ債)の新規増加分とは別に、地方政府が抱える隠れ債務を置き換える大規模な債務の限度額を一時的に追加すると発表していた。
『21世紀経済報道』は、地方政府の隠れ債務処理を巡っては意見が大きく二つに分かれ、特別国債や増発国債と置き換える方法と、地方政府が発行する債券で借り換える方法が挙がっていたと指摘。国務院が提出した議案名に「地方政府債務限度額」とあるところから、地方政府債の発行による借り換えを選択した公算が大きいとの見方を示した。