2024-10-28 |
香港/業界動向/鉄鋼 |
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鉄鋼株が大幅高、中国業界団体が再編政策の提言を検討
週明け28日の香港市場で、鉄鋼株が大幅高。重慶鋼鉄(
01053)が一時は前週末比60%超高となったほか、アンガン・スチール(
00347)、馬鞍山鋼鉄(
00323)が大きく買われている。中国の鉄鋼業界団体「中国鋼鉄工業協会」が経営統合などを通じた業界再編を促す政策を提言すると伝わり、買いを誘ったもよう。中国本土市場でも甘粛酒鋼集団宏興鋼鉄(
600307)、安陽鋼鉄(
600569)、新疆八一鋼鉄(
600581)、広東中南鋼鉄(
000717)などの関連銘柄がストップ高を付けた。
中国メディア『上海証券報』は25日、中国鋼鉄工業協会が同日開いた発表会で、生産能力の管理と複数企業が協力する業界再編の推進に向けた検討作業の加速を明らかにしたと報じた。同協会はすでに検討と調査活動に着手しており、業界再編の促進と退出制度の改善を促進する政策パッケージの提出を検討しているという。
また、世界鉄鋼協会が先ごろ公表した最新版の短期(2024−25年)鉄鋼需要予測リポートによれば、今年の世界鉄鋼需要は17億5100万トンと伸び率が0.9%に低下し、3年連続して縮小する見通し。25年の需要は1.2%増の17億7200万トンに持ち直すと見込む。
日本時間午後0時26分現在、関連銘柄の値動きは次の通り。
■重慶鋼鉄(
01053):1.24HKドル(前営業日比42.53%高)
■アンガン・スチール(
00347):1.63HKドル(同7.24%高)
■馬鞍山鋼鉄(
00323):1.38HKドル(同14.05%高)