2024-09-06 |
米国/マーケット/証券 |
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NY市況(5日):ダウ219米ドル安、テスラやアマゾンが買われナスダックが3日ぶり反発
5日のNY株式相場は高安まちまち。足もとで米国の景気後退懸念が再び強まる中、朝方に発表された経済指標が強弱まちまちとなったことで、翌日に発表される8月雇用統計への警戒感が強まった。
ダウ平均は朝方に100米ドル以上上昇する場面もあったが、中盤に455米ドル安まで下落し、219.22米ドル安(-0.54%)で終了。S&P500も0.48%高まで上昇後、0.72%安まで下落し、0.30%安と3日続落して終了。一方、ハイテク株主体のナスダック総合は1.24%高まで上昇後、0.29%安まで下落したが、0.25%高と3日ぶりに反発して終了した。
S&P500の11セクターは一般消費財、コミュニケーション、ITの3セクターが上昇し、ヘルスケア、資本財、金融、素材、エネルギーなど8セクターが下落した。上昇率トップの一般消費財ではテスラが4.90%高、アマゾンが2.63%高となり、業種指数を押し上げた。
寄り前に発表された8月のADP民間部門雇用者数は9万9000人増と前月分改定値の11.1万人増から減少し、予想の14万5500人増も大きく下回る弱い結果となった。一方、新規失業保険申請件数は22万7000件と予想の23万件を下回る強い結果となった。強弱まちまちの経済指標を受けて米10年債利回りは前日の3.768%から一時3.774%まで上昇後、3.728%と前日比0.039%低下して終了した。
翌日発表される8月の雇用統計は非農業部門雇用者数(NFP)が前月分の11万4000人増から16万人増に増加が見込まれ、失業率も4.3%から4.2%への改善が見込まれている。